軽自動車に搭載されている「ターボ」って何?
よく軽自動車を探していると「ターボ搭載」などと書かれたモデルに出会うことがあります。
このターボっていったい何のことでしょうか?
なんとなく語感から「加速できそうな機能」っぽいことはわかりますね。
ターボのかんたんな仕組みと、軽自動車にターボが必要か否かについてまとめました。
ターボとは?その仕組みについて
「ターボ」と言われているのは「ターボチャージャー」のことです。
ターボチャージャーは「過給機」と言われる装置の一つで、強制的にエンジンに空気を送り込むことによって出力を上げることが出来ます。
軽自動車のエンジンは660ccまでと決まっているので、どうしても普通自動車に比べてパワーが不足しがち。
街乗りで速度を出せない時にはあまり気になりませんが、ひとたび国道や高速などに乗ろうと思った時にパワーの小ささを実感します。
同じ660ccのエンジンでありながら、過給機がつくことでその出力を高めることが出来るので、より快適に乗ることができるようになるわけですね。
そのため、もともと出力が弱い軽自動車にはターボ搭載モデルが多く存在しているのです。
排気ガスの圧力を利用するのがターボチャージャー
過給機の中でも排気ガスの圧力を利用して「タービン」を回し、圧縮した吸気をエンジンに吸気させる仕組みを持ったものがターボチャージャーです。
こうした仕組み上、パワーを出力に回さなければ、燃費向上にも役立つと言われていました。
ただし現状はどうしても出力増大に使われるために搭載されるものがほとんどなので、どうしても燃費は悪くなってしまうんだとか。
なので、出力を重視するのか、燃費を重視するのかといった選択が必要になってきますね。
ターボのデメリット
ターボ搭載車のメリットはパワーアップに尽きます。
ではデメリットにはどんなものがあるでしょうか。
すでに述べた通り、燃費が悪くなるという点はデメリットにあげられるでしょう。
それ以外にも「故障しやすい」という点がデメリットにあがることがあります。
事実、ターボチャージャーはタービンの故障や廃熱によるトラブルが未搭載車に比べて起きやすいそうです。
とはいえ、きちんとメンテをしておけば10年10万キロ程度までは問題ないという意見もあるので、あくまで「乗り方による」としか言えないのかもしれません。
また、オイル交換などのメンテナンスも未搭載車に比べると頻度が高まるため、燃費だけでなくメンテナンス費用も高くなることが考えられます。
軽自動車にターボチャージャーは必要か?
結論からいうと、「軽自動車にターボはあった方がいい」と思います。
というのも、現に僕が今ターボなしの軽自動車に乗っていて不便さを感じるシーンが多いからです。
前述したとおり、国道などの広い通りに出た時にそれをよく感じますね。
特にそれまで普通自動車に乗ってきていたため、同じぐらいの踏み込みだと全然加速してくれないんですよ。
イメージとしては、1500ccぐらいの小型自動車で50km/hぐらいの踏み込みだと、ターボ無しの軽では30km/hぐらい。
なので、制限速度60km/hの道に出た時なんかはすぐに前の車に遅れをとってしまいます。
これが「自分だけが走る道」なのであれば、スピードが出ないことは安全であり、問題ではないんですけどね。
どうしても公道である以上、前後の車との兼ね合いは必要になってくるので・・・スムーズに加速できるに越したことがないわけです。
無くても問題ないと言えば問題ない
とはいえ、現にターボ無しの軽なんていくらでも存在していますし、なければないで問題ありません。
大きな道に出た際にはアクセルを強く踏み込めばいいだけですし・・・60km/hぐらいならすぐに到達できます。
あとは用途によりますね。
僕の場合は基本的に入り組んだ街中での走行が主なので、そんなに加速するシーンがないんです。
加速しなくていいのなら、ターボのあるなしは走行性能にそこまで左右されないはずです。
AT車の場合は急な坂道での発進の際、ターボがなければ馬力が足りずにヒヤッとすることがありますが、ギアを低速に入れるなどしてスタートに気を使えば乗り切れる問題です。
ターボは後付けも可能
ターボチャージャー未搭載の車を入手して、やっぱり出力不足を感じる・・・といった場合には後付けすることも可能です。
そのエンジン向けの市販品がある場合とない場合で増設にかかる費用は変わってきますが、十数万円~50万円程度とのこと。
場合によってはもう一台中古の軽自動車が買えてしまう価格になるので・・・どうしてもターボが欲しい場合には購入時に選択しておくに越したことはないですね。
ちなみに、市販品の場合数万円程度で購入可能だったりするので、自分でつけることが出来る人にはDIYが安上がりかもしれません。
・・・が、あくまで精密機器であるということを理解し、知識のない人は安易にDIYには手を出さないべきでしょう。
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