軽自動車のタイヤ・ホイールサイズの見方や種類と、テンパータイヤについて
中古で買った軽自動車ですが、足回りなんかをおしゃれにドレスアップしていきたいもの。
そこで、軽自動車のタイヤを交換する際に必要なことについて調べました。
結論から言うと、軽自動車のタイヤをインチアップしたりアルミホイールに交換することは可能です。
ただし、いろいろと注意事項があるので、なるべくならショップで店員さんと相談の上で決めるのが望ましいです。
タイヤとホイールの名称
まず最初にタイヤとホイールの名称について簡単に書いておきます。
タイヤとホイール、と分けて書きましたが、場合によってはこれをひとまとめにして「タイヤ」または「ホイール」と呼んでいる例もあります。
日本においては中心の車輪部分をホイール、その周りにある黒いゴム製のものをタイヤと呼び分けるのが一般的です。
そしてタイヤまたはホイールを交換する際に重要になってくるのがタイヤ側面の幅(ウォールなどと呼ばれます)と、ホイール径(リム径が正式名称らしいです)。
それとタイヤおよびホイールの厚み(リム幅)あたりも気を付けるポイントです。
タイヤサイズの見方
タイヤのサイズは基本的に数字とアルファベットで表されます。
参考までに僕が購入した中古車についていたタイヤを見てみると「155 / 55 R14 69 V」となっていました。
この数字やアルファベットが表すものを順にみていきます。
タイヤの幅
最初の155はタイヤの幅を表していました。
そのまま155mmと読めばよく、タイヤの幅(正面から見た時の奥行き)が15センチであることを意味しています。
扁平率
次の55は扁平率というもの。
タイヤの幅に対して、タイヤ側面の幅が何%にあたるかを指しています。
この場合、55%に値するということなので、155mm×55%=85.25mmということになります。
内径
次のR14はホイールの直径に値する、タイヤの内径をインチで表したもの。
R14だったら14インチであることを意味しています。
1インチが25.4mmなので、14インチだと355.6mmがホイールの直径になります。
これらを踏まえると、僕の車のタイヤサイズは85.25×2+355.6=526.1mmとなり、直径約52センチぐらいのタイヤということになるわけです。
実際に測ってみたところ、たしかに52センチぐらいでした。
※ただ、タイヤ側面幅は6.5センチぐらい、ホイールの直径は38.5センチぐらいだったので・・・微妙に違いましたが・・・。
荷重指数
次の69が荷重指数(ロードインデックス)です。
これによってタイヤの最大荷重(負荷能力)がわかります。
69の場合は325kgとなっており、一本のタイヤで325kgまでの負荷に耐えられるということを意味しています。
※荷重指数と負荷能力についてはタイヤメーカーなどを参照。
積載量が多くなる場合などにはここに注意しなければなりません。
速度記号
最後のVは速度記号(スピードレンジ)といって、タイヤが耐えうる最大速度が表されます。
Vの場合は240km/hまで使えることになります。
軽自動車で240km/hなんて出せないですが、余裕をもって設定されているものと思った方が良さそうです。
ホイールサイズの見方
ホイールサイズは当然タイヤのサイズに適合するものでなければなりません。
僕の車で言えば、14インチかつ、扁平率55で調べるとすぐにいくつかのアイテムが出てきました。
そこには「5.0J-14 +42 4/100」のような記号が書いてあります。
これもタイヤと同様で、一つずつ確認していけます。
リム幅
最初の5.0Jはリム幅です。
厳密にはJは「フランジ形状」というもので、Jの他にも「B」などがあったりしますが、特に気にする必要がありません。
見るべき部分はその前にある「5.0」で、これがインチ表示となっているため、5.0×25.4=127mmがこのホイールのリム幅(奥行き)ということになります。
直径
次の14の部分がホイールの直径です。
これはそのまま14インチ、ですね。
リム幅と直径は5.0J-14のような書き方だけでなく、14-5.0Jとか、5.0J x 14とされていることもあります。
また、リム幅に関しては4.5と表記されることもあれば4 1/2のように書かれることもありますが、結局は同じ意味です。
オフセット
次の+42はオフセットまたはインセット・アウトセットと呼ばれる数値です。
ホイールを実際に取り付ける位置がリム幅(ホイールの奥行き)中心部からどれだけズレているのかを数値化したもの。
+42であれば中心から42mmだけ外側に取り付け位置があるということ。
たとえばホイール面をボディと揃えるツライチにしたい場合など、中心位置を調節することでそれが可能になるわけです。
取付穴数
次の4は取付穴の数です。
通常4とか5になってますね。
僕の車の場合は4でした。
PCD
最後の100はPitch Circle Diameter。
取付穴を結んで円にした時の直径です。
ホイールの種類
車のホイールには大きく2つの種類があります。
それがアルミホイールとスチールホイールです。
スチールホイール
別名鉄チンホイールと呼ばれるもの。
メーカー純正品に使われていたり、あとはレースカーなんかに用いられているものです。
鉄が原料であり、重く、強度が強いという特徴があります。
見た目的にやや地味であるためか、こうしたホイールカバーでドレスアップされることがあります。
アルミホイール
アルミニウムで作られてホイールで、軽量かつ複雑な造形に優れています。
そのため、足元を煌びやかに見せるのに適したホイールです。
軽いので燃費向上にもつながるという意見もありますが、鉄に比べて軽い材質であることは確かながらも、同じだけの強度を出す場合にはそれなりの重量が必要になることから、燃費についてはあまり期待できないというのが正しそうです。
スペアタイヤ、テンパータイヤについて
ついでに、自動車に付属しているスペアタイヤである「テンパータイヤ」についても触れておきます。
これは一般的なスペアタイヤ(同じものの予備)ではなく、テンポラリータイヤという非常時用のタイヤです。
そのため、長距離走行や高速での走行に適してはおらず、何だったらサイズも少し小さいという特徴があります。
パンクなどにあった際には速やかにテンパータイヤに変更し、近くの整備工場などへ持ち込むようにしましょう。
ホイール交換時の注意事項
ホイール交換の際には安全面およびルールの面においての注意事項があります。
まず、インチアップやインチダウンを行う場合。
ホイールのサイズを大きくしてもタイヤ径が大きくならないようにするべきと言われています。
そもそもタイヤの径が大きくなってしまうとボディに干渉してしまう可能性もありますし、走行距離メーター(オドメーター)の値はタイヤの回転数で測っていることから、メーター値がズレてしまうことも意味しています。
またマイナスインセットなホイールにすることで車体側面からタイヤがはみ出るようなことがあれば、これは違反車両ということになり車検に通らなくなってしまいます。
冒頭でも書いたとおり、ショップ店員さんと相談するなどしてピッタリのアイテムを見つけるのがベストだと言えるでしょう。
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