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乗り出し20万円の車は乗れるのか

*

中古の軽自動車を購入した時の1年間の維持費は26万円強。

      2017/10/27

軽自動車を乗り出し20万円で買ったからといって、その20万円だけでカーライフが満喫できるわけではありません。

車に乗るためには「維持費」というものを考える必要があります。

そこで、乗り出し20万円の軽を買った場合にかかる維持費についてまとめました。

乗り出し20万円の軽自動車にかかる年間維持費を考える

軽自動車を買ってカーライフを送るためにかかるのは初期購入金額のほか、毎年発生する「維持費」があります。

維持費として考えられるものは以下。

  • ガソリン代
  • 駐車場代
  • 自賠責保険
  • 任意保険
  • 税金の積み立て
  • 整備費用の積み立て

順にみていきましょう。

ガソリン代

車を動かすのにはガソリンが必要です。
軽自動車と言っても「軽油」でいいわけがなく、普通にレギュラーのガソリンを購入しなければならないので、普通車と変わらない維持費がかかります。

乗り出し20万円ぐらいの軽だとリッター12kmぐらいがいいところだと思うので、自分が一か月に使うであろう距離(km)を12で割って、そこにガソリンスタンドでの現在のレギュラーガソリンの価格をかけたものが月額のガソリン代と考えられますね。

そこに12をかけたものが年間のガソリン代になるので、単純に「自分が1ヵ月に使うであろう距離(km)×ガソリンの価格」で計算しても大丈夫かもしれません。

僕の場合は片道11kmの妻の実家に週1(月に4回)、片道5kmの僕の実家に月1、あとは片道30km程度のところに月2ぐらいいくかな~?といったところ。
(11 × 4 + 5 × 1 + 30 × 2)× 2 = 218kmが月間の走行距離です。

だいたいいまのガソリン代をリッター120円ぐらいと仮定すると、218km ÷ 12km/l × 120円 × 12ヵ月 = 26,160円が年間のガソリン代になります。
※あくまで乗る前の試算なので、絶対に前後しますw

駐車場代

車はいくら軽といっても大きいですから、停めておくための駐車場が必要です。

「駐車場なんかなくたって路駐するからいいや」って思う人もいるかもしれませんが、車を購入するのには車庫証明が必要になりますし、路駐は本当に土地が余っているような地域でもない限りは他の車の邪魔になるのでやめた方がいいです。
そもそも駐停車禁止の場所だったら違法になりますし・・・。

というわけで、これも軽自動車だったとしても普通車と同じにかかってくる維持費ですね。

ただし、場所によっては「軽自動車しか停められない」ようなスペースの格安駐車場があったりもするので、そういう物件に出会えたらラッキーかも。

駐車場の価格は地域によってピンキリです。
僕が住んでいるところは関東の寂れた場所にある、二線乗り入れの駅の駅前なんですが、だいたい月に1万円前後といったところ。

それでも徒歩5分もいけば月5千円という駐車場もありました。

月極(つきぎめ)駐車場を借りる際はこの月額費用×12ヵ月分と、おそらく次の年の契約をする際に1ヵ月分の更新費がかかると思うので、その合算値を年間の駐車場代として考えることになるでしょう。

仮に月額1万円とすると13万円になりますね。・・・高っ・・・。
自宅に駐車場がある人がうらやましいです。

自賠責保険

自動車に乗る人の責任の一つに、保険の加入があります。

中でも「自賠責保険」は別名「強制保険」とも言われるもので、必ず加入しなければなりません。
自賠責保険の更新は車検のたびに行われるのが一般的なので、2年に1回。

軽自動車は24ヵ月分で25,070円になります。
※沖縄・離島の場合はもう少し低額。

これを1年分で換算すると半額の12,535円ですね。

任意保険

車検の度に自賠責保険は加入しなければならないものですが、それ以外にも万が一のことを考えて任意保険に加入しておくのが一般的です。
というのも、事故の規模によっては自賠責保険ではカバーしきれないためです。

以前知り合いの中古車販売業者さんに聞いたのですが、最近は任意保険に加入しない人が増えているそうです。
そういう人に限って大きな事故を起こしてしまい、結局自賠責保険では賠償しきれず、支払えないと逃げてしまう人もいるんだとか。

逆の立場で考えたら最悪ですよね。

事故は自分がいくら安全運転をしていても起こるものです。
その万が一に備えて加入しておくのは、結果的に自分を守ることに繋がると僕は考えています。

さて、任意保険の価格ですが、これは年齢、免許の色、自動車の排気量、保険の等級、保険の範囲などなどによって全然違ってきます。
なので自分で調べるのが手っ取り早いです。

ダイレクト型の保険会社ならある程度の条件をいれて、目安となる額面を提示してくれるのでそれを参考にすると良いでしょう。

僕の場合は38歳、免許はブルー、等級は8、年間走行5000km以下、車両保険なしでシミュレーションをしてみたところ、年間22,700円と出ました。
以前自家用貨物車に乗っていた時は月額で18,000円ぐらい取られていたので・・・かなり安いです。

税金の積み立て

自動車は乗ろうと乗るまいと、所有することで税金がかかります。
僕はこれに納得できていませんが、そういう決まりなので仕方ありません。

自動車の維持でかかる税金は「自動車税」と「重量税」の2つ。

自動車税

自動車税は毎年5月ぐらいに請求がくるもので、軽自動車の場合は以下のような金額になっています。

13年経過
5ナンバー営業用 6,900円 8,200円
5ナンバー自家用 10,800円 12,900円
4ナンバー営業用 3,800円 4,500円
4ナンバー自家用 5,000円 6,000円

軽自動車のナンバーは5か4になります。
軽トラなどの貨物車が4ナンバーです。

初回の検査から13年を経過した軽自動車には20%の重価が課されることになっています。(100円未満は切り捨て)
20万円で乗り出せるような軽はたいてい13年は超過していると思うので、12,900円と考えておいた方がいいですね。

これが毎年発生するわけです。

重量税

もう一つの税金、重量税は以下の通り。

13年経過 18年経過 エコカー
2年営業用 5,200円 5,400円 5,600円 5,000円
2年自家用 6,600円 8,200円 8,800円 5.000円

こちらは13年経過だけでなく、18年経過の車両にも重課がありますね。
今でいえば初回登録が1999年とかの車両だと18年経過に値してきます。

エコカーだと自家用なら最大3,800円も安くなります。

ただこれ、「車検のたび(2年ごと)」にかかってくる額面なので、18年経過車両だったとしても1年あたりは4,400円。
無理に新しい車やエコカーにする必要はないかな・・・ってぐらいの費用ですね。

重量税支払いの際には印紙費用として1,400円が別途かかるので、年額で考えたら700円が上乗せされます。

整備費用の積み立て

自動車も乗っていればいろいろな場所にガタがくるものです。
特に20万乗り出しで買うような場合、ものによってはかなり整備が必要になるものもあると思います。

変な話、車検に通る=使える車というわけではない部分もあるので、快適に乗り続けるためには整備が絶対に必要です。

多くは車検の時にパーツ代、工賃などをまとめて請求されるもので、整備をしてもらう場所によって変わりますがだいたい3万円~5万円ぐらい。
※クリティカルなパーツ交換が入れば、余裕でパーツ代のみで20万とかいくリスクも考える必要あり。

さらには車検の代行をお願いすれば1万円ぐらい上乗せされるかもしれません。

実際の車検の費用は1,700円。
ユーザー車検(自分で車検場に行って検査してもらう)のなら代行費用が浮きますね。

それ以外にもワイパーやタイヤといった部分の個別交換も発生するでしょうし、オイル交換や洗車といったところもやっておいた方がいいでしょう。(これを仮に年間2万円ぐらいで試算・・・甘いかな)

2年分の車検費用を代行賃含めて6万1,700円として、毎年のパーツ交換等整備費用に2万円を割いた場合・・・2年で10万1,700円といったところでしょうか。
年間5万850円になります。

まとめると・・・

これまでに挙げた「年間でかかる維持費」をまとめると以下のような形になります。

項目 金額 パーセンテージ
ガソリン代 26,160円 10.1%
駐車場代 130,000円 50%
自賠責(1年分) 12,535円 4.8%
任意保険 22,700円 8.7%
自動車税 12,900円 5%
重量税(1年分) 4,400円 1.7%
印紙代(1年分) 700円 0.3%
整備費用積み立て(1年分) 50,850円 19.5%

これらをすべて足し合わせると260,245円。
自動車取得費用以外にも年間でこれぐらいの維持費はかかるということを覚悟しておかなければならないことがわかりました。

購入して1年以内に売ってしまえば話は別ですが、何年も乗ろうと考えたら毎年これだけの金額を用意する必要があるんですね。
※もちろんガソリン代、駐車場代、任意保険に整備費用は車の状態や乗り方、地域によって全然変わってくるのでこの限りではありません。

おわりに

こうしてみてみると結構高いですね。
月あたりで考えると2万円強なのでそこまで高額な気はしませんが、普通に軽自動車に乗るだけで2年で50万円もかかってしまう・・・車って本当に金食い虫なんだなと実感します。
※軽でこれなんで、普通車だったらもっとかかってるわけですね・・・。

こういったリスクも理解したうえで所有するようにしましょう。

 - 購入時の注意事項

             

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