中古軽自動車を刷毛塗りでDIYリペイント!
我が家に嫁いできた中古のミラジーノちゃん。
走りに問題はないですし、内外装ともにそこそこ綺麗なんですが・・・
ボンネットとルーフだけ、こんな感じで塗装が剥げちゃっていたんです。
そこで、DIYで全塗装を試みたというお話をしたいと思います。
中古軽自動車をDIYリペイント!
いくら中古の古い軽自動車だからって、やっぱりボロボロに見える部分というのは気になるものです。
そこで、オールペンしようか・・・と考えたんですが、せっかく安価に購入した車なのに結果的に費用が高くなるんじゃ面白くありません。
なんとか安く、そして楽しく自分たちで出来ないものかと探していた時に、こちらに出会いました。
大阪のタカラ塗装さんという会社さんで販売されていた、DIY塗装キットです。
なんと全塗装を自分で行うことができて、2万円以下で完成するというじゃないですか。
もうこれは「失敗してもいいや!」って気持ちでやってみようと思いました。
※仕上がりはマットかつあくまで「刷毛塗装」です。
新品のようなピッカピカにしたい場合には向きません。
全塗装の工程
全塗装の工程は以下のとおり。
- 塗らない部分のマスキング
- 足つけ
- 脱脂
- 塗装
- 乾く前にマスキング除去
僕らは2人で作業をして、だいたい全部で5~6時間かかったと思います。
それでも完全に塗りきれてはおらず、塗りムラがある部分をあとでまた修正したり、室内や裏側などの目立たない部分を後日に回すことになりました。
工程を一つずつ見ていきましょう~
塗らない部分のマスキング
塗装はマスキングが仕上がりを左右すると言われています。
でもまぁ・・・個人的にはこのDIY刷毛塗装に関してはそこまでしっかりしなくてもいいかなぁ・・・と思いました。
それでも出来るだけ綺麗に仕上げたい人はやったほうがいいですね。
ショップさんから送られてきたキットの中にマスキングテープが5巻きも入っていたので、がっつりマスキングすることができます。
ちなみに、マスキングだけでなく・・・
こういった飾り部分もドライバーで外せる部分は外しておくといいかもしれません。
我が家のミラジーノちゃんはライト回りのガーニッシュはドライバーで外せました。
あとはウィンカーランプの部分もまるっと外せたので、塗装がだいぶ楽になったと思います。
足つけ
マスキングを終えたら、セットに付属する#600のペーパーを使って塗装する部分をやすっていきます。
こうすることで上に塗料がのりやすくなる(というか剥がれにくくなる)そうです。
この作業を「足つけ」といいます。
なんとなく、ここまでやっちゃったら後戻りが出来ない感じですねw
なので、この前に「本当にやるのか!?」という確認をしておきましょう。
やすっちゃったらもうその日のうちに塗り切る勢いでやっていきたいところです。
脱脂
全体的にやすったらボディにやすりカスなども出ているはずなので、塗装前に綺麗にしておきます。
その時にシリコンオフなるシンナーを使うことで、ボディ表面についた油脂を除去しておくといいんだとか。
ただこれ、セットに含まれていないのでわざわざ1リットルぐらい入っているものを別途購入しました。
でもほとんど使わないので・・・何か違う方法を試してもいいのかも。
塗装
脱脂を終えたら塗っていきます。
セットに入っていたカンカンに同じくセットに入っていたプラのインナーケースみたいなやつをいれて、そこに塗料を入れていきます。
塗料の缶にはマスキングテープで写真のように注ぎ口を作ってあげると便利。
我が家は水性塗料を用いたので、塗料に数%の水を混ぜて使いました。(そのあたりの分量は付属の説明書に記載があります)
これまた付属のローラーでコロコロと塗っていきます。
大きい面はローラーで、ローラーが入らない部分や細かいところはハケを使うといった感じで。
ポイントは「最低3回は塗る」というつもりで薄く塗っていくことでしょうか。
一回では思ったように綺麗には色がのりませんので、そういうもんだと思ってまずは全体をバーっと塗ってしまうのが良さそうです。
3回ぐらい塗ると、こんな感じ。
上側の濃いグレーが塗った色、下の薄いグレーっぽいシルバーカラーが元の本体カラーです。
乾く前にマスキング除去
無事、塗り終えたらマスキングを除去していきましょう。
なるべく・・・というか絶対、完全に乾く前に剥がすことをお勧めします。
というのも・・・
僕らはウォッシャーノズル部分につけていたマスキングに気づかないまま完全に乾かしてしまい・・・マスキングを剥がそうとしたらその周りの塗料ごと剥がれてしまったという経験があるからです。
もし、気づかずに完全乾燥してしまった場合には、マスキングと塗料の間にカッターで切れ目をいれてから剥がす・・・といった手間が必要になります。
完成
といったわけで、完成です。
遠目にみると、なかなかいい感じ。
でも、近くでみればそれなりにムラは残りますね。
そういう部分も寛容になれる人向けの塗装法と言えそうですw
補足
刷毛塗り全塗装についての補足です。
塗料はめっちゃ余る
ショップ側から指定された容量の塗料を購入すると、かなり余るように出来ています。
うちで言ったら表面全体を塗って、なお半分以上余っているような状態でした。
これは塗装が剥げたりした時にすぐに再塗装できるように多めに指定されているっぽいんですが・・・要らないと思ったら少なめに買っても大丈夫なんじゃないかと思います。
・・・ただ、足りなかったら・・・と思うと困っちゃうんですけどね。
参考までに。
塗装後数日の天気も気にした方がいいかも
僕らが最初に塗った日の翌日に雨が降りました。
そのせいかわからないのですが、全体に液だれしたような跡がついてしまったんです。
おかげで再度上から塗り直す羽目になりました。
数日は晴れます、って日に塗るのがいいかもです。
はみ出した塗料はシンナーで拭き取れる
マスキングって、慣れている人じゃないと完璧にするのはむずかしいと思うんです。
僕らも素人だったので、思いっきりはみ出している部分が何か所もありました。
これ、完全に乾いたあとだったとしても例の脱脂用シンナーを使ったら拭き取れます。
多少マスキングが甘かったとしても、なんとかレタッチできる感じ。
※水性塗料だけなのかもしれませんが・・・。
ただ、なんとなくパッキン部分を傷めそうな気はしますね~。
おわりに
塗装の材料や器具にかかる費用が2万円ぐらいなので、時間や人手に余裕がある場合は自分で塗装をし直してみるのも面白いと思います。
注意しておきたい点は、一度この刷毛塗装をやった車は、板金屋さんなどでの再塗装を嫌がられる可能性があること、だそうです。
特に水性塗料は上に板金屋さんなどでの塗料がのらないらしく、一度全部落とさないといけないという点から断られることもあるんだとか。
僕の場合、20万円乗り出しの車ですし、これを乗り潰そうと思っているぐらいなので決心は揺らぎませんでしたが、もし今乗っている車をいつか現金化するかもしれないと思っている方は手放すときのことも考慮に入れた方がいいかもしれません。
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