軽自動車はルーフキャリアでもっとたくさん荷物を運べる!
2019/10/11
軽自動車は小さくて小回りが利く反面、どうしても普通車に比べたら室内が狭く、たくさんの荷物を積むのには適していません。
たとえばコストコなどのホールセール店に買い物に行った際、いろいろ購入したいのに車に積めなかったら・・・ということを懸念して買い物を楽しめなかった・・・なんてこともあるでしょう。
そんな時に軽自動車の積載量を増やしてくれるアイテムが「キャリア」です。
特に天井に搭載する「ルーフキャリア」ならスペースを有効活用できますね。
軽自動車に搭載できるキャリアにはどんなものがあるのか、一例をまとめてみました。
軽自動車に搭載できるキャリア(一例)
軽自動車に搭載できるキャリアには以下のようなものがあります。
ルーフラック
文字通り、屋根の上にラックを造れちゃうのがルーフラックです。
もともとカゴのような形になっていて、荷物を載せたらベルトまたはネットなどで固定します。
難点は雨天時などに荷物が濡れてしまうことですね。
よく、軽ミニワゴンの作業者に脚立を載せている光景を見かけるので、なじみ深いアイテムだと思います。
ルーフボックス
屋根の上にボックス上のキャリアを載せて荷物を運べるのが「ルーフボックス」です。
よく街中でボートみたいな形のボックスが屋根に乗っている車を見かけますよね。
これなら雨天時に中身が濡れることもありません。
ボックスの容量はそこそこ大きく、軽自動車用のものでも200リットル程度は収納が可能です。
たとえばゴルフクラブだったりキャンプ用品なんかを積んで出かけたい方には嬉しいアイテムですね。
サイクルキャリア
車に自転車を積むことができるようになるのがサイクルキャリアです。
屋根に積むタイプのものと、リアハッチ(またはトランク)に積むものとがあります。
サイクリングが趣味の型には必須アイテムとなりますね。
※ただ、単体では雨風を凌げませんが・・・。
キャリア搭載時の注意点
さて、こうしたキャリアを車に搭載する際にはいくつかの注意点があります。
高さ
まずは高さ。
屋根に荷物を積むわけですから、どうしても高さが出るわけです。
そうなると、今まで通れていたトンネルが通れなくなるとか、気づかずに通ろうとして荷物を破損させてしまうとかが考えられますね。
また、荷物を合わせた全高が3.8メートル以内でないと道交法的にアウトです。(下の追記もご確認ください)
僕の車は1.4mぐらいの高さなので、もし2.4mの高さのものを積んで走行してしまったら違反になるということです。
全長
また、高さだけでなく長さにもルールがあります。
キャリアに荷物を積む場合、車の全長の10分の1までしか前後に延長が出来ません。
僕の車の場合は3395mmが全長なので、後ろにはみ出せるのは33.95cmまで、ということになります。
たとえばサイクルキャリアをリアハッチに搭載したとしたら・・・30センチぐらいなら余裕でありそうなので注意が必要でしょう。
全幅
当然全幅もルールがあります。
これはかなりわかりやすいです。
積み荷の幅が車幅より大きかったらアウトです。
たまにリアのサイクルキャリアに自転車をタイヤ付きのまま搭載して思いっきり左右にはみ出している車を見かけますが・・・あれは違反ということになるんですね・・・。
ナンバープレートや燈火類
そしてこれも当たり前ですが、キャリアおよび積み荷によってナンバープレートが隠れるようなことがあってはいけません。
もしキャリアによってナンバープレートが見えなくなるようなことがあるのなら、ナンバープレート位置をずらして固定するなどして確実に見えるようにする必要があります。
またブレーキランプなどの燈火類が隠れてしまうのもNGです。
要するに後ろを走っている車にとって「本来見えていなければならない情報」が隠れてしまうのがダメってことですね。
積載重量
自家用の軽自動車の場合、積載重量に制限はありません。
※貨物車として登録されている車などは最大積載量が決められています。
なので、法律上は”どれだけ積載しても問題なし”ってことになりますね。
・・・ただ、重くなればそれだけ燃費が悪くなったり、自動車に負担をかけるのは当然のことです。
そもそも軽自動車の場合は4人乗りを想定して作られていますので、だいたい55kg×4人+荷物10kgというのが最大積載量の目安となるそうです。
まぁ・・・このご時世、人ひとりを55kgなんて実際には考えてないでしょうから・・・もうちょっと行けるだろうと思いますが。
適合車種
気に入ったキャリアがあったとしても、それがあなたの車に適合していなければ取り付けることができない可能性もあります。
「自分の車の車種名 ルーフキャリア」などで検索して、適合するアイテムがあるかどうかを確認するのが早いです。
追記
コメント欄にて「軽自動車は道交法により、ルーフに詰めるのは車高+積載物が2.5mを超える荷物の積載はできません。」とのご指摘を頂きました。
調べてみたところ、道路交通法施行令・第二十二条(自動車の乗車又は積載の制限)によると
三 積載物の長さ、幅又は高さは、それぞれ次に掲げる長さ、幅又は高さを超えないこと。
(中略)
ハ 高さ 三・八メートル(大型自動二輪車、普通自動二輪車及び小型特殊自動車にあつては二メートル、三輪の普通自動車並びにその他の普通自動車で車体及び原動機の大きさを基準として内閣府令で定めるものにあつては二・五メートル、その他の自動車で公安委員会が道路又は交通の状況により支障がないと認めて定めるものにあつては三・八メートル以上四・一メートルを超えない範囲内において公安委員会が定める高さ)からその自動車の積載をする場所の高さを減じたもの
[出典]道路交通法施行令
となっていました。
この中の「その他の普通自動車で車体及び原動機の大きさを基準として内閣府令で定めるもの」に軽自動車が含まれるのかどうかは僕にはわかりませんでしたが・・・たしかに軽トラにおいては積載物を積んだ状態で地上高2.5mまでというのが通説のようです。
ですので、2.5mを超える可能性がある場合は一旦警察署に問い合わせた方が良さそうですね。
僕も後日問い合わせてみます。
ちなみに、我が家の軽自動車+ルーフ+自転車だと2.5m以内に収まるサイズだったので、法律的にはクリアできていそうでした。(乗せてないけど)
関連記事
-
軽自動車にもスポーツカー、オフロード、SUV、ガルウィングがある!
軽自動車は小回りも利くし、維持費も安いし、個人的には大好きなんですが、どれも同じ …
-
軽自動車のエンジンオイル、ミッションオイルの交換タイミングや種類について
軽自動車のメンテナンスの一つに、オイル交換が挙げられます。 実は自動車に使うオイ …
-
軽自動車のナンバープレートの基本。
軽自動車といえば、外見上で一発でわかるのがそのナンバープレートのカラーです。 黄 …
-
軽自動車に搭載されている「ターボ」って何?
よく軽自動車を探していると「ターボ搭載」などと書かれたモデルに出会うことがありま …
-
軽自動車の計器パネルについてのおさらい
軽自動車を購入して乗ろうという方は当然自動車免許を持っていますので・・・基本的な …
-
車のセダンとクーペの違いについてざっくりとまとめてみた
車の形状について調べていると、「4ドアクーペ」とか「2ドアセダン」とか、ノッチバ …
-
軽自動車で高速道路は走れる!?その時の法定速度など注意点について
高速道路は自動車免許を取得するときにも走行(もしくはシミュレーターで体験)するの …
-
軽自動車の馬力と排気量の関係について
車の性能を測る際に「馬力」が使われているのを目にしたことがあると思います。 現在 …
-
軽自動車のタイヤ・ホイールサイズの見方や種類と、テンパータイヤについて
中古で買った軽自動車ですが、足回りなんかをおしゃれにドレスアップしていきたいもの …
-
軽自動車なみに小さい外車を軽自動車として登録できるのか?
僕は車に興味が出始めたころから「外車に乗りたい」という夢があり、それが未だに叶っ …
Comment
軽自動車は道交法により、ルーフに詰めるのは車高+積載物が2.5mを
超える荷物の積載はできません。従って上記記事内容はアウトです。
伊東 正人さん
ご指摘ありがとうございます!
記事の方を修正させて頂きますね。