車のセダンとクーペの違いについてざっくりとまとめてみた

車の形状について調べていると、「4ドアクーペ」とか「2ドアセダン」とか、ノッチバックとかハッチバックとか・・・車の形状（や機能）についていろいろと出てきて頭が混乱します。

そこで、自分でも理解を深めておこうと思い、クーペとセダンについてまとめました。

そもそもの意味と現代の使われ方が違う

まず最初に知っておきたいのは、セダン、クーペのそもそもが持つ意味と、現代における使われ方は違うという点です。

セダンは「腰を掛ける」という意味のラテン語を起源に持ち、車においては「4ドア」かつしっかりとした後部座席を持つものを指していたようです。

クーペは「切る」という意味のフランス語を起源に持ち、4人乗り馬車を2つに切ったもの＝「2ドア」かつ基本的に2人乗りである車を指していました。

ただしこれらも明確な定義というわけではなく、現代においては2ドアセダンや4ドアクーペが登場するなど、より曖昧な表現となっています。

ざっくり言うと・・・

すごく大まかにまとめるなら、2ドアおよび2人乗りならクーペ、それ以外の乗用車はセダンと言ってしまっても良さそうな気がします。
※4人乗りでも後部座席がオマケ程度なものなどはクーペに分類。

たとえば2ボックスの軽自動車なんかも広義ではセダンに分類されます。
※3ボックスでなければセダンでないとする意見もあり。

もっともっとざっくり言えば・・・「スポーティで背の低い車はクーペ」みたいな感じ。

なんかこの辺はもう「イメージ」の問題なんですね。

4ドアクーペとは？

では4ドアかつ4人以上乗れるのにクーペと名乗っている車はいったいどういうものなのでしょうか。

その答えは、「セダンなんだけど、スポーティでカッコいいし、クーペって言った方が売れそう」っていうメーカーの思惑があるモデルなんだそうです。
明確な定義がないことを逆手に取った上手な売り方ですよね。

メルセデスのCLSクラスを筆頭に、全高が低めで、前後ピラー（車の窓枠に値する部分）を寝かし、スポーティな印象がある4ドアセダンのことをそう呼んでおり、これを4ドアクーペと呼ぶかスポーツセダンと呼ぶかはメーカー側の戦略によって異なるようです。

2ドアセダンとは？

最後に2ドアセダンについて。

セダンはイタリアでは「クワトロポルテ（4つの扉）」と呼ばれていたなど、4ドアの印象が強いです。
実際、前後座席へのアクセスを考慮しても4ドアの方が快適であることから、多くのセダンに4ドアが採用されています。

・・・が！
とくに「4ドアでなければセダンと呼べない」というような理由もないようで、昔から2ドアセダンは存在していました。

2ドアセダンのメリットとしては車の剛性が上がることが挙げられます。
一般的に開口部の数と面積が小さいほど剛性が高いと言われているためです。

その代わり後部座席へのアクセスの不便さという犠牲を払うことになります。

おわりに

セダンとクーペについては調べてみるとわかりますが、人によって本当に使い方がマチマチです。
マチマチっていうか・・・分類がすごくテキトーな感じ。

なのでまぁ、なんとなく使い分けておいて「違うよ」って言う人がいたら「そうですか」ってぐらいの感覚でいいんじゃないかと思います。

ただ、どうやらワンボックスカーについてセダンやクーペといった使い方をすることはあまりないようなので・・・このあたりはボックス数によって分類を考えるように使い分けたらいいのかな・・・と。

ドアの数と座席数だけで考えられるならワンボックスのセダンって考え方もありそうなんですけどね。